特集 逆流性食道炎 その②
2019年12月13日
前回は、逆食が起こる仕組みとその症状についてお話ししました。
今回は、そのつらい症状が生活習慣を見直すことで、改善されるお話をします。
そもそも逆食は、普段の生活の中に原因があります。
原因となるものに
①食事内容(胃酸の分泌量)
②体型(腹圧)
などがあります。
①については、この頃よく言われる3つの「あ」というものがあります。
この3つの「あ」とは
・脂っこいもの
・甘いもの
・アルコール です。
これらは全て胃酸の分泌を促進してしまいます。
②については、肥満と猫背です。これらは常に胃に腹圧をかけている状態にします。胃に腹圧がかかっていると、胃の内容物を食道へと押し上げ、その結果食道下部括約筋がゆるみ、逆食となっていくのです。
猫背に気をつけるためには、椅子に座っている時や家事の時など意識して体幹をまっすぐに保つようにしましょう。
今までの習慣を変えるということは、容易なことではありません。『意識』と『本気』が必要なのかもしれません。
次回は、最終回です。薬物療法と治療の流れについてお話していきたいと思います。