新型コロナウィルス感染症について
2020年2月27日
新型コロナウィルスが流行期に入りました。
政府としての基本方針が発表されていますが、当院としての基本的な考え方をお話します。
当院では、現状咳・痰・鼻水・発熱といった風邪症状でかかられる患者さんが、新型コロナウィルス感染症であるかどうかを診断できません。また、風邪症状の患者さんの診察を全て拒否することもできません。ですから、もし新型コロナウィルス感染症の人が受診された場合、居合わせた他の患者さん、或いは職員に感染の可能性が出てきます。
残念ながら、今の日本の大半の医療機関では、院内感染予防は不十分な状態です。ですから、政府は軽症の風邪症状の患者さんになるべく外出を控え、医療機関への受診も控えるよう訴えています。
本当に風邪で来て、新型コロナウィルスに感染する可能性があるのです。
当院では、風邪症状があり中国人・中国より来られた患者さん・或いは新型コロナウィルス感染の疑いの強い一部の患者さんは、別室に隔離しての診察を考えていますが、入り口と院内の動線は、構造上分離できません。
看護師等の患者さんと直接接触する医療従事者に対しては、マスク・ゴーグルといった感染防御をできうる限り装備させていますが、外来患者さん全てに配布できるマスクもゴーグルもありません。
最も危険なのは、待合室で長時間感染者と接触する外来患者さんと考えられます。
この時期、医療機関への受診については、熟慮のほどよろしくお願い申し上げます。