特集 逆流性食道炎 続編
2020年1月17日
昨年、逆流性食道炎について、3回に分けてお話をしてきました。
その中で、胃痛・胃もたれ感・みぞおちが焼ける感じ・腹部膨満感などいわゆる逆流症状があるにもかかわらず、胃酸を抑える薬だけでは症状が改善されない場合があるとお話しました。
このような症状が続いているのに、胃カメラ検査をしても特に異常が見られなかった場合を『機能性ディスペプシア』と診断します。
原因は、詳しくわかっていませんが、主に精神的・肉体的なストレスにより消化管の運動異常を引き起こし、それが症状となって現れてくるのではないかと考えられています。
薬としては、消化管運動改善薬・抗不安薬・漢方薬などを処方しますが、生活習慣の改善と供に、なるべくストレスを溜めないことも大切です。
消化管は、自律神経がコントロールしています。
《食事の内容は偏ってないか》《睡眠不足になっていないか》など、生活習慣を振り返って改善していきましょう。
また、症状を我慢していると、どうしても悪い方に考えがちになります。それがストレスとなり、症状を悪化させるという負のスパイラルに陥ります。そうならない為にも、早め早めに受診しましょう。